住宅ローンを組むのなら、カードローンの影響も知っておきましょう
住宅ローンは、何百万、何千万という高額な借金を、何十年という長い期間で返済していく特殊な契約だということはご存知だと思います。だからこそ、ローンの審査は厳しい目で行われます。
住宅ローンの審査の中には、「他からの借り入れ状況」というものがチェック項目があります。そして、意外と盲点になっているのが、カードローンの契約です。
カードローンは、何度でも限度額までの借入れが可能な契約です。そして、「全額返済=契約終了」と思っている方も少なくありません。では、実際の契約はどうなっているのでしょう。
カードローンの場合、全額返済をしても契約自体は続いています。一度完済しても、契約が続いていれば自由に借り入れができるのが魅力のひとつである反面、全額返したんだから契約は終わっていると勘違いしている方が多いという一面があるわけです。
契約を終了させるためには、貸付業者に対してその旨を伝えるか、業者側が一定期間利用していないことを理由にして契約を終了させるかが必要になります。つまり、この手続きが行われなければ、契約は続いており、住宅ローンの審査で「借入可能額○○万円の契約1件あり」と判断されてしまい、これが否決の原因になってしまうこともあります。
このような事態を防ぐために、カードローンの完済時には契約終了の手続きを自分の方から行うことと、信用情報登録機関への本人開示で自分の情報をセルフチェックすることをおすすめします。登録機関ごとに情報の取り寄せ方法や手数料などが異なりますので、よく確認して請求するようにしましょう。
カードローンの契約が1件あるかないかで審査が大きく変わってくるのが住宅ローン審査の怖さでもあります。ローン会社によって判断が違うとはいえ、不要なカードローンなどは全て契約を終わらせておくに越したことはありません。