多額のローンには多額の負担も!住宅ローンの保証料って何?

今は住宅ローンも保証人が不要というのが主流になり、親兄弟や親戚に頭を下げに行くということをしなくてもいいようになりました。何千万という借入れで保証人が要らないというのはローン会社も太っ腹になった…というわけではありません。保証会社というものをローン会社が指定してくることで、保証人の代わりにしています。そして、保証会社を利用するときに必要になってくるのが「保証料」というものです。

もしも債務不履行になったとき、「保証会社がローン会社に対して代わりに返済をする」のが保証会社の役割ですが、これは単純にローン会社が保証を受けるだけのこと。借入人はローン会社から保証会社に支払い義務が代わっただけで、決してローンの返済自体がゼロになるわけではないということを間違わないように理解しましょう。

保証料は保証会社に支払う「保証人代金」といったもので、アパートやマンションの賃貸などでも2年につき15,000円というような形で保証料の引き換えに保証人の代わりになってくれるものがあります。住宅ローンはその大規模版だと考えればわかりやすいでしょうか。

賃貸の保証料と違い、住宅ローンの保証料は借入れ期間や借入額によって算出されます。これはローン会社や保証会社によって条件が違うため、これという金額は示せませんが、借入れ期間が長ければ長いほど、借入れ額が多ければ多いほど、保証料も高くなります。そして、その額は数十万円~百数十万円で、「手数料」とは言いがたい金額が必要になります。

保証料は年に1度一括で支払う方法と、住宅ローンの金利の中に組み込む方法とがあります。ローンに組み込む方法というのは銀行から保証会社へその分を支払うことになるため、本来のローン金利よりも0.1~0.2%高くなります。

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